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文系プログラマによるTIPSブログ

文系プログラマ脳の私が開発現場で学んだ事やプログラミングのTIPSをまとめています。

「なんで私がやらないといけないんですか?」をやめてストレスを減らそう

ストレス 仕事

結局自分がストレスを溜める原因になって辛いです。
f:id:treeapps:20160806153309p:plain

皆さんの周りで
なんで私がやらないといけないんですか?
と言っている人はいますか?もしいる場合、その人に対してどう思っていますか?

今回はそれについて考えてみたいと思います。

なお、私がIT業界で働いているので、IT業界のエンジニア目線でのお話となります。

何故言ってしまうのか?

理由は簡単ですね。

その仕事は自分の仕事ではないから

です。自分の仕事ではないから、他人の仕事をやる必要はありません。

言ってしまうのは悪いこと?

私は全く悪い事だと思っていません

悪くありません。

が、

しかし、

大きなストレスを溜める原因になってしまうと私は考えています。

何故ストレスが溜まる原因になるのか

「なんで私がやらないといけないんですか?」と言う人の心境は恐らく以下なのだと思います。

  1. 自分の仕事はやっている。
  2. そこは自分の仕事の範疇ではない。その人がやるべきだ。当然だ。
  3. その人の問題で、こちらに影響が出ている。自分は被害を受けている。
  4. 結局マネージャー等がその人のフォローをすべく、私に「ちょっとフォローしてあげて」と言ってきた。
  5. しかしそれはその人の問題なのであって、自分の問題ではない。自分の事は自分でやるのが筋。なんで自分がやる必要があるのか。
  6. 結果として本来不要な仕事を押し付けられたと感じ、強いストレスを溜め込む。

こんな感じでしょうか。この思考に誤っている部分はありません。自己中だとか空気が読めないだとか言われる可能性はありますが、私はこの言い分は何も間違っていないと思っています。

しかし結果だけを見るとどうでしょう?最終的に自分はストレスを溜め込む結果となりました

ストレスを溜め込む事は辛くないですか?

考え方を変えてみる

ストレスを溜め込む原因となっているのは「他人の作業が上手く言っていない事」にあります。他人が上手くいくという不確実な事に身を委ねた結果、それが失敗してストレスになります。

ならば「他人の作業が上手くいくようフォローしてみる」のはどうでしょうか。誰かに「フォローしてくれ」と言われてからフォローするのではなく、誰に言われるわけでもなくフォローしてみるのです。

もし、その人が躓かないように早いうちに自分がフォローしていたら、一連のタスクが綺麗に回ってストレス無く完遂できるとしたら、どうでしょう。フォローしてみる価値はあると思いませんか?

ここで「それをするならもっと給料を貰わないと割に合わない」という意見が出ると思います。その意見も尤もなので、この程度なら手伝ってもいいというラインを見極めてフォローするといいと思います。

さらに「そんな事を続けていたら、悪いヤツに便利に利用され兼ねない」という意見が出ると思います。何もかもをフォローするのではなく、自分に影響が出にくい範囲でフォローできる範囲を見極める必要がありますね。

フォローする事がでストレス溜まるのでは?

溜まりますね。

しかし、フォローしない事によって溜め込むストレスの方が大きくないですか?

自分がコントロールしようとする経緯で生まれるストレスよりも、自分のコントロール外で起きた結果生まれるストレスの方が遥かに苦しいと思います。自分でコントロールする場合は辛さが見えているのに対し、コントロール外だとどんな理不尽を被るか解りません。不確定な理不尽は怖いものです。

このまま行くとあの人の忙しさから考えて、このタスクが滞る可能性が高いのは目に見えている・・・このままでは見えている地雷を踏むようなものだ・・」という状況の時にフォローせず、想像通り地雷を踏んで爆発してしまったら、「ほら私が予想した通りに失敗したではないか!」と多大なストレスを溜め込む原因になります。だったらいっそ、地雷が見えた瞬間に自分が地雷を撤去するか、地雷原を回避する道に誘導した方が、ストレスが少なく済みます。

ここで、フォローする内容が自分の領域外のタスクの場合があります。例えば自分がエンジニアだったとして、営業やデザイナのフォローをする、等の場合です。完全な領域外の事までするのは難しいと思いますが、エンジニアの自分にもできる事は必ずある筈です。

エンジニアがフォローできること

営業へのフォロー

例えば「社外redmineで、クライアントから営業に質問が来ているが、営業が気づいていない状況」の場合、フォロー(営業に質問が着ている事を伝える)しない場合、運が悪いと営業時間を過ぎてから「これは今日中に回答しないとマズイ。すまないが今すぐ回答するための情報をまとめてくれ」と言われ、渋々残業をして回答するようなケースがあります。

もし質問がきている事を営業に早く伝えていれば、無駄な残業は発生しなかったかもしれません。

redmineとslackを連動させて、チケットが作成・更新された場合にslackに通知をするようにしていても、一瞬通知をみて「なんか質問きてるな〜」と気づいても、割り込みの電話やMTGの参加をしているうちにそれを忘れてしまう事があります。この状況に対して「営業のヤツ、チケット気づいてるかな〜?気づいてないかな〜?」と指を咥えて嫌な予感を感じながら待つよりも、少し待ってみて営業が行動を起こさなそうならmention送っておくといいと思います。たったそれだけの事で残業が回避できる事もあります。

「営業がちゃんと仕事してくれれば自分は残業しなくて済んだのに・・・すげー腹立つわ・・・」となるより、先回りして営業をフォローした方が、結果的に残業が発生せずにストレスを溜めずに済む事もあります。

デザイナへのフォロー

エンジニアには、デザイナが作った静的なhtmlを動的なアプリケーション・WEBページに埋め込む作業があります。

埋め込む際に「htmlがこういう構造だったら、綺麗にコンポーネント化できて、短いコードで簡潔になるのに」と思ったり、「この部分のhtmlを全画面共通にしてくれれば、後から無駄な修正依頼をしなくて済んだのに」と思うケースがあります。

特に後者の場合はありがちで、例えばとあるサイトが日本・台湾の2言語に対応したサイトがあるとします。

例えば日本のサイトのhtmlが↓こうだったとします。

<body>
<div id="container">
<div id="breadcrumb">
ぱんくず〜
</div>
</div>
</body>

一方、台湾サイトのhtmlが、何故か↓こうだったとします。

<body>
<div id="container">
<div id="wrapper">
<div id="breadcrumb">
ぱんくず〜
</div>
</div>
</div>
</body>

これを見てエンジニアはこう思います。

なんで台湾サイトにだけwrapperが挟んであんだよ!これじゃ台湾の時だけ分岐が必要になるだろぉぉぉ!

と。場合によってはwrapperを挟む事で複雑化したり無駄に時間がかかる場合があり、エンジニアからデザイナに対して「ここwrapper挟まないように修正して貰えますか?」と依頼する事になる場合があります。この場合、エンジニアは「最初から綺麗に作っとけよ・・・」と思い、デザイナは「最初から言ってくれればその前提で作ったのに」と思ってたりします。

ここで「デザイナが最初から共通化を考えて綺麗にhtmlコーディングしてくれれば、自分が悩んでストレス溜め込まなくて済んだのに・・・!」と憤るよりも、事前にデザイナに「こう作って欲しい」と依頼してしまえば、htmlを埋め込む作業も綺麗に行えて、ストレス無く済ませる事ができたりします。

特にデザイナは激しく人手不足でリソースが全く空いていない場合が多く、デザインを外注する場合も多くあります。その場合「wrapperを挟まれると困る」等の事情を知らなかったりする場合があるので、そういった場合も事前に「htmlはこういう構造で書いて欲しい」「css・js・imageはこういうフォルダ構成にしてくれ」と伝えていれば、ストレス無く外注したデザインをアプリに埋め込む事ができます。

外注する場合は「外注したhtml、フォルダ構造がこちらのアプリの構造と全然違くて、画像のパスを全部書き換えないといけない・・・!腹立つ!」といった事や「外注したhtml、wrapperがあるせいで、そのままアプリに取り込むと全体がズレてしまうので、結局外注に修正依頼しないといけなくなる・・」といった事が多く発生します。

そこで指を咥えて見えている地雷を踏むよりは、自分からフォローするよう動いた方がストレスが減りますね。

エンジニアへのフォロー

エンジニアがエンジニアをフォローできる事は、他の例よりも遥かに多いです。

  • 「最終的にPullRequestでレビューするけど、最初から◯◯で実装して欲しい、と伝えていれば、PRする前に実装できて手戻りが無くて助かったのに・・・」
  • 「私は◯◯という仕様変更があった事を知ってるけど、Aさんは知らないかもしれなくて、結局知らないまま実装されてレビュー依頼がきたけど、Aさんの部分は作り直しになった」
  • 「◯◯すれば、実はローカルでもデバッグできる。Aさんはこれを知らないので無駄に時間がかかっているっぽい」

などなど、設計に関すること、コーディングに関すること、沢山フォローできる事があります。

「Aさんがちゃんと仕事してくれれば、こんな手戻りは発生せずにストレス溜め込まずに済んだのに・・・!腹立つ!あいつマジでつっかえ!!!」等とストレスを溜め込むより、そうなる前にAさんをフォローしていれば、そうったストレスを回避できる事があります。

マネージャーへのフォロー

「マネージャーが上手くスケジュール管理してくれれば、このタスクは早く完了できたのに!」と考えるよりは、エンジニアの方からマネージャーに「Aさんのこのタスクを優先して貰うようにすれば、こちらの実装を早く完了させる事ができ、結果的にテストを多く回せるので安全で効率もいいです」等と言えば、マネージャーに対してストレスを溜め込む事なく、上手くいったかもしれません。

どうフォローしていいかの判断が難しいよ!

私の個人的な方法ですが、非常にシンプルな方法を採っています。

相手の立場になって考えてみる

たったこれだけです。

自分がもし営業だったら「なんだよクライアントから質問来てるなら誰か教えてくれよ〜」等と思うでしょう。自分がそう思うなら、営業にそう教えればいいのです。

自分がもしデザイナなら「なんだよhtml構造について最初から言ってくれれば最初からそう作ってたわ」と思うでしょう。自分がそう思うなら、それを事前に伝えればいいのです。

自分がもしクライアントなら「んん?こんな専門用語で説明されても解らん。解る言葉で説明し直してくれない?」と思うかもしれません。自分がそう思うなら、誰にでも解るような言葉で説明すればいいのです。

私の場合はこんな感じで、非常にシンプルな考えの基、フォローしています。

フォローするには経験が必要

相手の立場になって考える事は経験が必要です。

理由は簡単で、経験が浅い内は「相手が困るであろう事が想像できない」「熟練者には見えている地雷が自分には見えない」からです。

これらは仕事の全体像や詳細がある程度把握できるスキルが無いと、難しい事だと思います。しかし難しいからといってフォローする事を諦めると、これまで書いたようなストレスを溜め込む結果になる事は明白です。

雑感

私の個人的な考えで書いたので、賛否両論あるかと思います。「自分を安売りするな」とか言われそうですが、私にとってはストレスを溜め込む事の方が苦しく、耐えられないのです。

恐らくこの記事は「コミュニケーションの問題だろ?」と言い換える事もできると思いますが、では「コミュニケーションとは?」という具体的な説明が必要になります。今回私が書いてみた事もコミュニケーションに関する説明の一例になるのかな、と思っています。(個人的にコミュニケーションという言葉は曖昧でどうとでも捉える事ができるバズワードなので嫌いです)

中には「自分が他人をフォローしない事で余計なタスクが発生してもストレス無いので問題無い」という方もいると思います。しかし自分にストレスが無くても、周りが「なんでコイツ言ってくれなかったんだ・・・」とストレスを貯めこみ、それによってその人に辛く当たるようになり、それが原因でストレスを溜め込んだりしますね。

自分がよくても他人がよくないなら、その結果自分にもストレスが振りかかる事もあり、難しいところです。


さらに、この話は「自動車事故」と似ているかもしれません。皆が色々なルール(道路の設計・メンテルールだったり交通ルールだったり)を守る事ができれば事故は起きない筈なのです。

大型トラックのドライバーが運転中に心臓発作で意識を失い、自分の車にノンストップで追突してくるという事故が起きた。そこで「なんで私がそんな運転の事を考えないといけないんですか?」と言った。それ自体は理想であり正論だが、結果として自分は死亡した。

こんな理不尽が起きるかもしれません。

他人は必ず悪意があって失敗するわけではないし、100%物事が上手くいく世界は存在しないので、リスク回避という名目で他人がうまくいかないリスクを考慮しても損は無いと思うのです。


他人をフォローした結果、見返りも無く一見損しているように感じても、仕事が上手く回って定時に帰宅する事ができたので、本を読む時間ができた、料理をする時間ができた、映画を見に行く時間ができた、などの結果をもたらす事もあります。そういったメリットも見過ごせないと思います。(どんなに頑張っても早く帰宅できないブラック企業の話は除外して・・・)


「なんで私がやらないといけないんですか?」と言う人は、他人への期待値がちょっと高いのかもしれない、と思います。突出した技量を持っている場合は例外として、一般人が一般人に期待しすぎるのは無理があるかなあと。自分はスーパーマンでも無いし、他人もスーパーマンではないので、他人が失敗する可能性はあります。

なので、他人への期待値を下げて、自分のできる範囲でコントロールすると、ストレスを軽減する事ができると思います。他人にコントロールを任せた結果生まれるストレスは辛いですね。自分でコントロールした結果生まれるストレスならまだ耐えられます。


しかし自分でコントロールする時に強い制限を設けてしまうと、他人がそれをストレスに感じ、今度はその他人が自分をコントロールしようと躍起になる可能性があるので、力加減が必要になりそうです。しかしその力加減はその人の性格に依存する面もあるので、難しいものです