文系プログラマによるTIPSブログ

文系プログラマ脳の私が開発現場で学んだ事やプログラミングのTIPSをまとめています。

REALFORCE R2 TKL・HHKB Pro2 TypeS・NIZ 2019 Waterproof Seriesを使ってみた

今回はキーボードの使用レポートになります

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最近Realforce for macテンキーレス、HHKB HYBRIDと、相次いでフラッグシップなキーボードが発表されたので、それに触発されて旧版の使用レポートをしてみようと思います。

※ 個人の主観によるレビューになります。
※ ぶっちゃけレビューなので、変に期待させたり、不自然に持ち上げるレビューではないです。

レビューするにあたって

私は静音性を最重要視しているので、それ前提のレビューになります。

比較対象のスペック

PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S 英語配列/白 PD-KB400WS

PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S 英語配列/白 PD-KB400WS

  • 発売日: 2011/06/15
  • メディア: Personal Computers

名称 スイッチ方式 キースイッチ 押下圧 APC 防水 静音モデル
REALFORCE R2 TKL 静電容量無接点 専用 ALL 30g 無し
HHKB Professional2 Type-S 静電容量無接点 専用 ALL 45g 無し
NIZ 2019 87 IP68 waterproof series 静電容量無接点 Cherry MX軸 ALL 35g 無し ○ IP68

防水レベルIP68については以下をご覧下さい。
www.gizmodo.jp
https://www.ip68.jp/technicalguide/pdf/PP%20IPtoukyu.pdf

スクリーンショット

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NIZの白さが際立ってますね!

文字の刻印位置がRealforce・HHKBとは少し異なる点は不思議です。

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静音

左(打鍵音小)             右(打鍵音大)
REALFORCE > HHKB Type-S >>> NIZ

  • Realforceは低〜中の打鍵音
  • HHKBは中〜高の打鍵音
  • NIZは中の打鍵音。静音モデルですが、Realforce・HHKBより打鍵音が明確に大きいです。

静音を意識して打鍵すればRealforceが最も静音です。

HHKBは後述するようによく打鍵する左Shiftが煩いです。

NIZは全体的に煩いです。

※ 煩いといっても静電容量無接点方式+静音モデルの中では、という意味です。

打鍵音

REALFORCE R2 TKL

全体的に静かで打鍵音は低めです。

打鍵感は全体的に ストスト です。

カチャカチャ音は少しします。

HHKB Professional2 Type-S

英数記号キーの打鍵感は コトコト です。

それ以外のキーの打鍵感は コンコン・カンカン です。

カチャカチャ音は少しします。

NIZ 2019 87 IP68 waterproof series

打鍵感は スコスコ・シャコシャコ です。

カチャカチャ音はしません。全体的に均一にスコスコ・シャコシャコです。

特定のキー押下の気になる点

REALFORCE R2 TKL

Backspaceキー・Returnキー

キーの中で最も音がします。中音でコンコン!みたいな感じです。

バネ音

数字キーを強めに打鍵した際にバネの音が少しビヨンビヨン聞こえます。

HHKB Professional2 Type-S

左Shiftキー

左Shiftキーが明らかに打鍵音が大きいです。カンカン!と音がしてしまいます。個体差ではなく構造上の問題な気がします。

左Shiftキーだけ、打鍵時に机に衝撃が一番強く伝わり、甲高い音が響きます。以下のHHKB吸振マットを付けていますが、付ける前と変化はほぼ無く煩いです。

Returnキー

左Shiftキーより、Returnキーの方が明らかに静かです。ただ、キーの中で2番目に煩いです。

打鍵時の机への衝撃もそこそこあります。

スペースキー

スペースキーは甲高い音ではなく、低い音です。

NIZ 2019 87 IP68 waterproof series

バネ音

矢印キーや左Ctrlキー打鍵時にバネの音が少しビヨンビヨン聞こえます。

打鍵の重さ

Realforce(ALL30g)、HHKB(ALL45g)、NIZ(ALL35g)なのですが、何故かRealforceの30gよりNIZの35gの打鍵の方が軽く感じます。キーストローク差等が要因なのかもしれませんね。

個人的に押下圧は軽い方が好みなので、HHKBは重く感じますね。

打鍵感

REALFORCE R2 TKL

良いと言えば良いのですが、なんでしょう。この微妙に制御しきれていない感は、みたいな印象です。

少しグラつき感があるような(キーが底面に到達するまでに少し斜めにグラつくみたいなイメージです)、微妙な精度の悪さを感じます。

HHKB Professional2 Type-S

凄く良いです。制御しきれている感が強いです。グラつきも不安定感も全く感じません。

Realforceと比較すると、とにかく打ち心地が良いです。

NIZ 2019 87 IP68 waterproof series

Realforceと同等くらいで、HHKBより悪いです。


完全に私の感覚になりますが、打鍵ミスが起きるのは最多はRealforce、次点でNIZ、最小はHHKBです。

押下圧と精度の両方が関係しているのかもしれませんね。

筐体の作り

※ 筐体は本体の箱の部分を指しています

左(作りが良い)      右(作りが良くない)
HHKB Type-S > NIZ > REALFORCE

REALFORCE R2 TKL

筐体が薄い?というか、他の2つよりは作りが微妙な気がします。トータル品質が平均点くらいな感じです。

打鍵時にドッシリとした安定感は無く、HHKB・NIZより安定感を感じません。

HHKB Professional2 Type-S

HHKBが最も作りが良く感じます。カッチリしているというか、「これは明らかに長期間使える」感が強くします。

打鍵時の安定感も高く、Realforce・NIZと異なりバネ音もしません。

NIZ 2019 87 IP68 waterproof series

価格の割に作りが良く感じます。カッチリしてます。

打鍵時の安定感は高いです。筐体が最も重く筐体に厚みがある?ので安定感が高く感じる気がしています。

本体の重さ

名称 重量
REALFORCE R2 TKL 1.1Kg
HHKB Professional2 Type-S 530g
NIZ 2019 87 IP68 waterproof series 1.4 Kg

圧倒的にNIZは重いです。凄くズッシリ重量感があります。持ち運びは絶望的ですが、重さがあるので打鍵時の本体の安定感が高いです。

デザイン・カラーバリエーション

REALFORCE R2 TKL

カラーバリエーションは、アイボリー・黒の2種類です。

全体的に昔ながらの業務用アイボリー臭が全開です。薄いアイボリーと薄めなアイボリーのツートンカラーで、濃淡にメリハリが無いため、強い業務臭を発してしまっている気がします。

昔のRealforceより筐体が角張った事により、多少見栄えは良くなってはいます。

HHKB Professional2 Type-S

カラーバリエーションは、(主に)アイボリー・黒(墨)の2種類です。

全体的に昔ながらの業務用アイボリー臭はしますが、薄いアイボリーと薄い青みがかったアイボリーなので、Realforceより良く見えます。

無刻印モデルにすれば余計な文字が消え、デザイン性が高くなります。墨色モデルもホコリや汚れが無い状態を維持できれば、とても綺麗で良い感じです。

NIZ 2019 87 IP68 waterproof series

カラーバリエーションは、アイボリーの1種類です。

アイボリーではありますが、白と濃い色のアイボリーで、濃淡にメリハリがあり、白基調な見た目が結構いい感じに見えます。

多分白さによって綺麗さが演出できているのだろうと思いました。

インターフェース

名称 USBバージョン USB HUB
REALFORCE R2 TKL 2.0 無し
HHKB Professional2 Type-S 2.0 有り
NIZ 2019 87 IP68 waterproof series 2.0 無し

REALFORCE R2 TKL

Realforceは基本的にインターフェースに期待してはいけない系です。。。それは最新のRealforce for macでも同じです。

HHKB Professional2 Type-S

HHKBはPro2まではUSB2.0ですが、最新のHHKB HYBRIDはUSB Type-Cに対応しています

NIZ 2019 87 IP68 waterproof series

防水仕様という事で、余計な穴や隙間は一切無いので、USBハブ等は無いです。

価格

おいくら万円?

名称 amazon価格
REALFORCE R2 TKL 約 23,500円
HHKB Professional2 Type-S 約 24,500円
NIZ 2019 87 IP68 waterproof series 約 15,000円

最も高価なのはHHKB、最も安価なのはNIZ、でした。

ちなみにテンキー有りよりテンキー無しの方が価格が安いです。

HHKBに矢印キーが無い点

HHKBのUS配列は昔から矢印キーが存在せず、右下のFnキーとReturnキー隣の上下左右の同時押しで矢印を再現するアレです。

暫く使ってみましたが、やっぱり辛い!という結論に至りました。

例えばブラウザやVSCodeのタブの前後移動は、私は option + cmmand + 左右の矢印キー でやっていますが、ボタンを4個押さないといけないのが大変で、「あの時はFn押す、この時はFn押さない」みたいな頭の切り替えが頻繁に起き、これを無意識で行うには修行が足りませんでした・・・

HHKBのこの配列は「ホームポジションが崩れにくい」とよく言われていますが、私はHHKBで矢印を打鍵しようとすると絶対ホームポジションが大きく崩れてしまうので、結局「ホームポジションとは」みたいになってしまいました。どうせ崩れるなら独立矢印キーが有った方が楽でいいですね。


また、通以上配列の矢印キーは以下のような山型なのに対し、

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HHKBは以下のようにひし形で、しかも↑と↓の縦軸がズレている点と、↓が下部に配置されているせいで指が楽に自然に曲がる形状にフィットしていない点も辛い要因でした。

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結局どれ使ってるの?

自宅ではローテションさせてます。使用頻度が高い順だと、1位:Realforce、2位:NIZ、3位:HHKB、になります。

HHKBは矢印の辛さ、左Shiftキーのカンカン音、押下圧の重い点が敬遠理由で、NIZは打鍵音が煩いのが敬遠理由です。

消去法でRealforceになっているのが現状ですが、HHKB・NIZとか比較して作りの甘さを徐々に感じ始めてきています。


NIZは防水仕様で筐体を洗える事は大きなメリットだと感じています。防水でないと色系の汚れが付着した際に掃除が難しく、ホコリ取りもエアダスター等がいちいち必要ですが、NIZのwaterproof seriesなら洗面所や風呂場で少量の石鹸や洗剤で水洗いできちゃいます。これは本当に楽です。

雑感

キーボード、自分の中での決定版が見つかりませんね。

個人的に最もバランスがいいのはRealforceですが、掃除が面倒なのと品質が微妙な気がするのが残念ですね。押下圧ALL30gが影響しているのかな🤔

HHKBはUS配列で矢印キーがあって左Shiftが静かになれば最高ですね。(あとできれば独自のキー配列もやめて欲しい)

NIZは個人的に実はかなりオススメで、安いのに筐体もしっかりしていて、何より汎用キートップなので、パステルカラーにしたり、キャラクターが立体的に浮き出ているキートップ等、自在に装飾する事ができます。

変わり種キートップについてはAliExpressに沢山あるので見てみると面白いです。

ja.aliexpress.com

複数のキーボードを使って思うのは、キーによって打鍵音が結構異なる点ですね。HHKBは顕著で、左Shiftはコンコン煩いのに右Shiftはそうでもなかったり。NIZは全体的に一定の打鍵音だったり。こういう細かい点も以外と見逃せない点だったりするので、極力実際に店舗で試すのをオススメします(NIZは絶望的だと思いますが)。