文系プログラマによるTIPSブログ

文系プログラマ脳の私が開発現場で学んだ事やプログラミングのTIPSをまとめています。

で、でたーwwwツールを日本語化して使奴www

アプリをインストールした時、必ず日本語化する人っていますよね。今回はそのお話です。

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これはIT業界に限定した場合の話ですが、IDE等のツールって大体英語ですよね。日本語化はオプションであったりパッチを当てる事で変更可能だったりします。しかしですね・・・・





日本語化するな





と言いたい。

何故英語のまま使わないのか。

という事で以前「なんで日本語化してるの?」と実際日本語してIDEを使っている人に聞いてみました。


なんで日本語化してるの?


え?俺英語全くダメなんすよ〜〜〜〜wwwww


・・・そ、そうか(こいつ英語でプログラミングしてるじゃねーか)

はい。彼はプログラムを英語で書いているのに、IDE(開発ツール)を日本語化して使っているのです。

なんという矛盾。君はプログラムは英語で書けるのに、ツールが英語だとダメなのか。

日本語化されていないツールの見た目

eclipse

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Intellij IDEA

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何故ツールの英語が読めないのか

理由は以下が考えられます。

プログラムで書く英語は単語の羅列であって文章ではない

例えばこれを見て下さい。
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単語は確かに英語なんですが、文章では無いんですよね。

今度はツールの環境設定を見てみましょう。
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短いですが、完全に文章ですね。

文章になると、単語のもつ意味が変わってきたりするので、難易度が上がります。ここで「英語解らないんすよ」が出てしまうのでしょう。

逃げ道

英語が読めないという事にして、いざという時に「すんません俺英語読めないんで」という言い訳、逃げ道を用意している可能性があります。

英語でないと何が困るの?

これは前述の彼から言われた言葉ですが、「日本語化すると何が困るの?」という質問を逆に受けました。

私が考える日本語化のデメリットは以下です。

そんな簡単な英語も読めずにプログラム書くの・・・?

はい。ツールの英語なんて正直大して難しくも無いんです。全然ネイティブな英語ではないのです。色々な国の人が読むので、大変解りやすく表現してくれています。

この程度の英語も読めないなんて恥ずかしい事なのです。完璧に訳せなくてもいいんです。その文章の概要がつかめれば、「あ、これはこういう設定か」と解るのです。それが解らないようならマジで将来性ありません。

ネットでの情報は大抵英語で書かれている

例えばコーディングしていて、普段見ないエラーが出たとします。

するとあなたはこうします。
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日本語のページのみを検索しませんか?

しかしですね、ネットの情報は英語の方が多いしパターンも沢山網羅されているんですよ。

例えばプログラマなら誰もがお世話になるStackOverflow、これは英語です。最近このStackOverflowに日本語サイトができましたが、本家と比べるとやはり書き込み数が少ないし、そもそも英語ユーザの流入がほとんどありません。

やはり情報源は圧倒的に英語の方が多いのです。なんせ英語は世界の共通言語なのですから。日本語はほぼ日本人しか使いませんが、英語は世界的に使われるので、そもそもの人口が違うので、情報量もその人口に比例して多く、細かくなります。

あなたが日本語化して情報を探しても、日本語のメニューと英語のメニューは言語が違うし(googleが空気読んで日本語+英語で同義語をor検索してくれる事もある)、エラーメッセージも日本語だったりした場合、検索エンジンで日本語で探そうとしてもヒットしない場合があったりします。

このように、日本語化してしまうと、ネットから情報を得る機会を逃す事が多々あるのです。

海外の人と環境が一致しなくなる

例えばあなたのチームにアジア系のエンジニアがいたとします。彼らは確かに日本語も読めるし書けるし話せますが、ツールは大体英語で使っています。アジア系でなくても大抵英語です。そこであなたは日本語化したIDE、外国人エンジニアは英語のIDE、こういう環境の食い違いがあると説明する時いちいち翻訳を挟まないといけないし、手順にも日本語と英語の両方を書かなかったりいけない場合もあります。日本語化する事でそういう無駄なコストが発生してしまいます。

日本語にうまく翻訳できない言葉がある

例えば以下のサイトに例が載っていますが、英語に訳せない日本語は沢山あります。

そういう時、微妙におかしな日本語で翻訳されている場合があり、「???この設定なんか日本語おかしくない?どういう意味だろう」なんて認識の齟齬が発生したりします。

英語の命名規約を知る機会が無いのでおかしな変数名をつけがち

例えば 最近どの言語でも並列処理が熱いので「async」「promise」「future」という言葉をよく聞きます。しかしこれを日本語翻訳するとどうでしょう。直訳すると「async = 非同期」「promise = 約束」「future = 将来」ですね。

日本語化する人の中にはこれらを使う処理のメソッド名を「ajaxXxxx()」とか「hidoukiXxx()」とかしてしまったりします。別にajaxに限定したものではないし、hidoukiって・・・・

このように、「英語圏の人に通じない英語を量産するエンジニア」が沢山発生しているように見えます。

他にも、SCMへのコミットメッセージも、日本人による日本人のためのオレオレルールを作りがちなのではないでしょうか。

雑感

実は私は最初はあらゆるものを日本語化していたのですが、今では基本的に英語のまま使っています。

日本語化をやめたきっかけは、「膨大な英語圏の情報を享受しにくい」という事を実際に経験したからです。非常にマイナーなツールのあまり発生しないエラーが起きたのですが、やはり日本語サイトでは1件もヒットせず途方にくれたのですが、英語サイトにはバッチリ解決策が載っていた事があります。


日本人なら日本語を使え!


という声も飛びそうですが、そもそも皆が使っているプログラム言語も、開発ツールも、ほとんどは日本人が作ったものではないので、逆に「英語圏の人間が作った言語・ツールなんだから英語使えよボケ」と返ってきてしまうでしょう。

このような問題が発生すると勿体無い場合が多いので、頑張って英語に慣れていきたいものですね。

「きんいろモザイク」と英語レッスン

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英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け

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