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文系プログラマによるTIPSブログ

文系プログラマ脳の私が開発現場で学んだ事やプログラミングのTIPSをまとめています。

歩行者と自転車と自動車の終わりなき戦い

このネタは、理想主義者と現実主義者が果てなき戦いを繰り広げます。
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今回はほぼ確実に炎上する、歩行者と自転車についてです。

匿名ダイアリー、通称増田にこんな記事がありました。
anond.hatelabo.jp

増田概要

一言でまとめると、「歩道を歩く歩行者も、自衛はした方がいいよ」というお話です。

そういうお話ではあるのですが、書き方が悪いせいで、「歩行者は自転車乗りの俺達に合わせリスク回避策取れや」といった上から目線な印象を強く感じてしまうため、記事の本質を無視して読み手が「自転車=無条件に悪。歩行者=無条件に神」という論理を展開し、炎上に至っているわけです。

書き方が悪いせいで本題から逸れてしまっている、残念な増田なのです。

増田の本題

この記事の本題を以下だと仮定します。

人間はロボットでは無いので、どれだけ法令遵守をこころがけても自転車の法律違反は起きてしまう。どんなに注意しても、ヒューマンエラーを100%防ぐ事はできません。法律的に自転車が100%悪い事は解っている、だが、だからといって歩行者が何もせず「自転車が悪い!」と叫んで無策な状態になるよりは、何かしらの安全策を講じた方が、理不尽な危険から身を守る可能性はあるよ、と。

こんな感じでしょうか。要は「理想は道路交通法を100%順守で100%事故が起きない事だが、現実的に考えると100%事故を防ぐ手段は無いから対策しようぜ!」という事ですね。

未だ変わらない自転車乗りの意識

道路交通法が改正され、自転車は「軽車両」扱いとなりました。それに伴い、今までの自由過ぎた状態から一気に法的なルールが追加されました。
自転車の交通ルール :警視庁
自転車はルールを守って安全運転~自転車は「車のなかま」~|警察庁
http://www.mlit.go.jp/road/road/bicycle/pdf/guideline.pdf

私は東京都内に住んでおり、自転車通勤をしています。原則車道の端っこを走っているのですが、自転車レーンも無く車の交通量が非常に多いので、どうしても自転車通行可の標識がある歩道を通らざるをえない場合や、自転車通行可の標識が無いが安全のためやむを得ず歩道を通過する事もあります。

実際に自転車に乗っている私から見て、道路交通法を守らずに危険運転する人は多いなあと感じています。

保育園に向かうママさん

自転車の後部座席に子供を乗せて保育園に向かうであろうママさんは、危険な運転をしがちに見えました。恐らく急いでいるせいなのだと思いますが、歩道を結構なスピードで走り、対向自転車・対向歩行者が来ても減速をほとんどせず、強引に避けようとする運転が見受けられます。勿論全員がそういうわけではありません。

後部座席に子供を乗せている人と乗せてない人では、出すスピードは後者の方が遅い場合がほとんどなので、やはり忙しい朝に少しでも早く保育園に送りたいが故、危険運転になりがちなのだと思います。

複数台の作業服を来たリーマン

会社の作業服を着た数人のリーマンが、お仕事で急いでいるためか、結構なスピードで複数の車列を作って歩道を走っている姿を朝方によく目にします。特に複数車両の場合、前を走る車両から遅れたくないという強迫観念のようなものが働くせいか、後続車両が危険運転をする事が多いように見えました。

鈍足でフラフラと蛇行する自転車

自転車は2輪なので、速度が遅すぎると蛇行してしまいます。特に自転車通行可能な歩道で鈍足で蛇行している自転車を見ることがありますが、これは危険ですね。いっその事一旦足をついて止まってしまうか、車道を走るか、等をした方がいいかもしれません。特に、超鈍足で蛇行しながら歩行者と同じスピードで走っていると、後続の自転車も同じスピードで蛇行する事を強いられるので、どうしても追い越したくなってしまい、そこで事故が起きる事が多くなります。蛇行する程のスピードでしか自転車に乗らないのであれば、いっそ乗らない方が健康にもいいでしょう。

傘さし運転

未だに多い自転車での傘さし運転。以前私も傘さし運転をしていましたが、道路交通法が改正されたのを機に、レインコートを着るようにしました。

傘さし運転者がレインコートを着ない一番の理由は、レインコートのデザインがくっそダサいからですよね。レインコート着ると髪型が乱れる、という理由もあるかもしれません。

最善なのは「雨の日は自転車に乗らない」なのでしょうが、距離がそこそこ近かったりする場合は、自転車に乗りたいですね。そういう場合はウォーキングやジョギング等で着るような、フード付きで撥水効果の高いウインドブレーカーを着るといいと思います。足は濡れてしまいますが、足が濡れるのと傘さし運転のリスクを負うのとどちらがいいでしょうか。ポンチョ型のレインコートもありますが、女性にはいいですが、男性にはちょっとどうかな?と躊躇してしまいますね。

傘さし運転は、ダサくないレインコートさえあれば解決しそうな気がしますね。

自転車+サングラス+イヤホン+スマホで下を向いて片手運転

一度だけ私は見たことがあります・・・

恐ろしいですね。恐らくスマホにイヤホンを繋いで音楽を危機、スマホをしているのだと思いますが、これは一発NG級の危険度でした。

なかなか進まないインフラ整備

海外では自転車専用レーンの整備が進みつつ有りますが、日本ではまだまだ整備が進んでいません。整備されていない訳ではないのですが、こんな状況だったりするようです。

これは極端な例ですが、明らかに「どや?対応したぜ?」みたいな役人のやりましたアピールのために、ただ青線を引いただけのように感じてしまいますね。まあ青い線があるだけでも車道を走る車に自転車の存在を意識させる事はできるのですけどね。


自転車王国オランダでは、自転車レーンのインフラ整備が非常に進んでいるようです。
【まとめ】世界一の自転車先進国オランダは自転車専用レーンが当たり前! | Actionなう!

一方アメリカ・ニューヨークでは、自転車レーンはあるものの、意識がおいついていないせいか、自転車レーンに車が駐車している事もあるようです。
matome.naver.jp

少なくとも私の通勤ルートでは自転車レーンの青い目印を見ることができないので、非常に残念です。

歩行者の意識はどうだろう?

もし自転車が歩道を100%走る事が無い状況があったとして、歩行者は交通ルールを守っているでしょうか?
道路交通法,(略)道交法
歩行者側にもきちんと交通ルールはあります。もし冒頭の増田で「歩行者は神。100%優先されるから何しても良い」と考えているなら、それは誤っています。歩行者側にも交通ルールは有り、それを破ってはいけません。

ほーら歩行者もルール守ってないだろ?お互い様だろwww」等と言いたい訳ではなく、他人の違反を指摘するだけでなく、自分自身も適切に交通ルールを守るべきだと思うのです。そのルールも守らずに他人に「お前は100%間違っている」理論を振りかざしても、「お前も違反してるだろ」等と水掛け論になってしまい、解決には至りませんね。

ちなみに、youtubeで歩行者の飛び出しによる事故を探してみたのですが、ワラワラ出てきました。
www.youtube.com
※ ショッキングな映像を含むため、耐性の無い方は閲覧しない事をオススメします。

ついでに自転車の事故です。
www.youtube.com
※ ショッキングな映像を含むため、耐性の無い方は閲覧しない事をオススメします。

行き場の無い自転車

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現実的にはこんな感じで、自転車は自動車からも歩行者からも疎まれていますね。道路交通法的には自転車は原則車道を通っていい筈なのですが、自動車からは「危険だから通るな!」と言われる事が多いのが現状です。そして自転車通行可の標識がある歩道でも、歩行者から「自転車は危険だから歩道を走るな!」と言われます。正直どこを走っても誰かに何かを言われてしまうのが自転車の現状ですね。

自転車事故の大分部は都内で起きている

都内自転車の交通事故発生状況 :警視庁
警視庁の資料を見ると、やはりというか、自転車事故前提の発生場所は都内が31.1%を占めていると書かれています。47都道府県のうち、都内だけで3割を占めてしまう程に一極集中していますね。

自転車についての議論

交通事故における、自転車と自動車の割合

https://www.itarda.or.jp/itardainfomation/info94.pdf
少し古いデータですが、どうやら交通事故における歩行者の死傷者は圧倒的に自動車の割合が高いようです。

勿論都内と田舎では結果も変わるでしょうが、平均的には圧倒的に自動車が危険のようです。不当に自転車のみを悪とするのは、数値的に合っていないように見えます。

自転車の免許制

当館利用者より「世界で自転車の免許制をとっている国、州など、どんなところがあってどのくらいの数か、ま... | レファレンス協同データベース
世界的に見ても、正式に自転車を免許制にしている国は無いようです。独自に免許制を行っている地域もあるそうなのですが、法的な拘束力はありません。

まだ正式な実例が無いため、免許制にした結果、どういう事になるかは未知数ですね。単純に考えると「交通ルールの意識が高くないと自転車に乗れなくなるので、自転車事故は減るはず」ではあるのですが、本当にそれだけで終わるでしょうか。

免許制にした事で、免許が取れない人(試験で落ちた、年齢制限にひっかかった等)は自転車という交通手段を失うと、今度は自動車に乗る事もあるでしょう。そういう人達が今度は自動車で同じ事をしてしまうのではなないか?という議論もあるようです。また、そうして自動車の利用が増える事で、更なる環境汚染等に繋がったり、交通量増加に伴い救急車や消防車等の緊急車両の通行を阻害してしまう等を危惧している声もあります。

「ならばバスや電車を利用すれば良い」という考えもありますが、その場合はそれらの交通量が増える結果となります。増えた結果、バスや電車で別の問題が噴出し、それが事故を起こしてしまう結果になるかもしれません。

自転車とイヤホンと

blog.jablaw.org
最近騒がれている自転車に乗りながらのイヤホンですが、周囲の音が聞こえている状況ならOKのようですね。イヤホンをする=即座にNG、というわけではないようです。まあでも個人的にはイヤホンをしていると音楽に注意が向いてしまい事故る可能性があるので、周囲が聞こえていてもNGでいいと思うのですけどね。

自転車+イヤホンについての議論ですが、同時に自動車+カーオーディオの議論が噴出する事が多いようです。「自動車だってカーオーディオで周囲聞こえて無いじゃん!お互い様だろ!」といった水掛け論です。更に言うと、「歩行者は歩道でイヤホンするのは有りなのか?」という議論に発展する事も有り得そうです。

自転車先進国のオランダではどうなのか

自転車先進国として名高いオランダを参考に、インフラや意識改革を行っていくのがこれら問題を解決近道になると思いますが、オランダでも問題はあるようです。

action-now.jp
広大な駐輪場が必要になっているようです。また、自転車が増えると相対的に高価な自転車も増えるため、自転車の盗難事件が増える傾向があるようです。この記事には書かれていませんが、自転車が増えれば相対的に自転車同士の事故が増えると思われます。果たしてオランダは自転車先進国としてどう解決するつもりなのか、注目ですね。

雑感

増田のコメントにあるような「道路交通法を破る奴が悪い。だから俺は無策でいく。」となるより、「いつどんな理不尽に巻き込まれるかも解らない。個人で何かしらの防衛策を講じた方が不利益は少なく済む」と考えた方がいいと私は思っています。コメ主の主張は確かに正しいです。物事が100%理想通りに動く世界があれば、その主張は最高です。しかし、世の中には理屈が正しいのに、突如理不尽によって被害を被る事があります。相手側に過失が100%あったとしても、被害を受ける場合もあります。それを考えると、私は痛いのも怖いのも嫌なので、対策をしても損は無いと思っています。

IT業界で例えると、「負荷でサイトがダウンしたぞ!?ブルートフォースの総当り攻撃を受けてるようだ。でもアタックしてる方が悪いんだから、俺は何もしない。相手が悪い」という対応に利益があるのか、不利益を生むのか。この場合は誰が攻撃してきているのかを詳細に特定できない場合があり、損害賠償の請求先もありません。ここで「相手が悪い!」と叫ぶよりも「攻撃されないよう防衛して不利益を減らそう」と考えた方が、最終的に自分にふりかかる不利益は減らせます。

今回自転車と交通事故について色々調べてみましたが、「自転車=悪」「自転車を免許制にすれば解決・改善」等と一概には言えない問題なんだな、と再認識しました。自転車の問題は、自転車先進国のオランダでさえ問題を抱えています。自動車と違って、問題表面化・認知されて、それを改善しようとする歴史がまだ浅いので、まだ探り探り解決しようと努力しているように見えました。そんな状態なので、一方的には「あれは悪だ」と決めつけても何も解決しないので、冷静に現状の問題を認識して、まずは個人でできる防衛策を考えていきたいですね。


最近youtubeで「ドライブレコーダー」で検索した動画をよく見るのですが、自動車・自転車に乗りたくなくなる程怖くなります。「どういう状況で事故が起きているのか」を知る事もできるので、事故動画に耐性がある方は、是非見てみる事をおすすめます。恐らく「俺、もう危険運転やめるわ・・」と思うことでしょう・・
www.youtube.com