文系プログラマによるTIPSブログ

文系プログラマ脳の私が開発現場で学んだ事やプログラミングのTIPSをまとめています。

【コミュ症】メッセで隣の人と会話する人たち【口頭会話拒否】

私はIT系の会社に勤めているのですが、
最近よく隣や前の席の人とメッセで会話している人を見ます。

この件について意見は色々あると思いますが、
メッセを使うことによるメリット・デメリット等を検証したいと思います。
(メッセで全て解決できる方には不要なトピックです)

メリット

まずはメリットから。

ポジティブ:履歴が残る

ケース:1対1のチャット、グループチャット

これは非常に重要です。
雑談の履歴は論外ですが、
技術的な話の場合、自分が知らないコマンド等をメモる必要があります。
しかしメッセは履歴を辿れるので、後から見る事もできますし、
検索して用意に情報を整理する事ができます。

ポジティブ:複数人に対して周知できる

ケース:グループチャット

jabber等のグループチャットの話ですが、
複数人に対してメッセージで何かを周知する事ができます。
例えば「◯◯のサーバがダウンしてるから誰か何とかできない?」など、
誰かが気づけばすぐ対応できる類の事象には、かなり有効です。

ポジティブ:離れた場所でも投稿・閲覧可能

ケース:1対1のチャット、グループチャット

グループチャットでは特に威力を発揮します。
例えば営業の人が客先でログインし、お客さんからの技術的質問をチャットで流し、
即座に回答を得られる事もあります。
他にも、1Fに席がある人と、10Fに席がある人がチャットに参加できる点も良い点です。

ネガティブ:直接話したくない人と間接的に話せる

ケース:1対1のチャット

ネガティブなメリットですが、嫌いな人と直接話さなくても済む、というメリットがあります。
他にも、直接話すと凄く感じが悪いのに、メッセだと普通に話せる、という場合にも有効。

ネガティブ:秘密の連絡ができる

ケース:1対1のチャット

誰かと関係性がこじれてしまい、その人と連携が取りにくくなってしまった場合、
その人に知られずに他人に何かを伝える事ができます。
例えば「あの人はああ言ってますが、こうしましょう」等をこっそり伝えるとか。

デメリット

問題のデメリットです。

隣や前の席の人とメッセで話す危険性

これはどう思いますか?
私は実際そういう経験が昔あって、一瞬目を疑ってしまいました。
自分が嫌われているならまだしも、その人は全員に対してメッセで話そうとしています。
よく「直接話すよりメッセした方が速い」とかいう方がいますが、本当ですか?
直接話せば1分で済む事を10分かけてメッセしてませんか?
人によっては「こいつ何で直接話さないの?コミュ症なの?非効率で使えねー奴だな・・」
等と悪く思う人もいるでしょう。

以前試しに真後ろの席の人のメッセを1日無視してみたところ、
翌日も翌々日もその件について相手が触れてくれず、その件をすっかり忘れた1週間後に、
「先週の質問の件ですが・・・」と言われてびっくりした事があります。

私の個人的な意見ですが、隣人とのメッセは以下に限定するといいかと思っています。

  • コマンド等を貼り付けて送り、口頭で内容を説明。
  • 操作手順を貼り付けて送り、口頭で内容を説明。

ポイントは口頭でフォローする点にあると思います。
グループチャットの場合、人数が多いと口頭でのフォローは難しいですが、
個人であれば容易なはずです。たっとそれだけで良好な関係が維持できるのではないでしょうか。

グループチャットで名指しで会話するのは非推奨

よくグループチャットで、

>◯◯さん
◯◯にはこう書いてあるのですが、どういう手順でやればいいでしょうか

というやりとを見ます。しかし、これは危険です
理由は以下のようなケースがあるからです。

  1. 名指し質問後、相手がPCをスリープモードにしてMTGに行ってしまって回答を得られない。
  2. 相手はメッセを起動しているが、画面を見ていなくて気づいていない。
  3. メッセを起動しているし画面を見ているが、発言着信時にフォーカスが移動してくれなくて気づかない。

1のケースは、タイミングが悪いとこうなってしまいます。
グループチャットの場合は相手が帰ってくる頃にはログが流れて回答が得られない可能性があるので、
個人宛にメッセしておくか、直接口頭で確認しに行くといいでしょう。

2のケースは、相手が紙の書類を見ていたり、デュアルディスプレイでメッセに気づいていない場合です。

3nケースは、macの場合「adium」というチャットソフトが一般的かと思いますが、
このadium、グループチャットで誰かが発言しても、フォーカスがチャットルームで自動で合わないのです。
windowsの場合はpandion等のソフトがあり、それは発言時に自動でウインドウが前面に現れ、
且つ、発言があったチャットルームのタブにフォーカスが合わせてくれます。
この挙動の違いで、macの人はちょっとメッセの発言に気づきにくい事があります。


前述のやりとりは、実際に以下のような形で発生した事があります。

  • テスターが名指しで質問。
  • 開発者が質問に気づかず半日放置。(ずっと席で仕事をしている)
  • テスターが「半日放置されたので進捗が遅れてスケジュールに遅れが出ました」と報告。

これはメッセの悪い部分の縮図です。
もし質問者が名指し質問後、5分経っても返事が無いから直接聞きにいったらどうなっていたでしょう。
恐らく5分もあればこの件は解決するでしょう。しかしこのケースでは解決までに半日要しました。
メッセ投稿後にたった一言フォローするだけで済んだ話なのですが、できない人が多いです。
相手と話にくいのか、指示待ち人間なのか、極度の緊張状態であったのか、色々理由はあると思います。
しかし、自分から少し行動を起こすだけで簡単に解決できる問題なのです。

総評

グループチャット等は前述のように、沢山の有用なメリットがあります。
しかし、同時に大きなデメリットもあります。
私はそれを補う方法として、
メッセ投稿後に相手に口頭でフォローを入れる
というのが簡単で良い方法だと思っています。
それができる人は周知漏れが少なく、認識のズレも少なく、認識がズレても口頭フォローでズレが解消されます。
それができない人は「それってそういう意味だったんですか?」等、認識のズレが多く、
ズレているのかの確認をする機会も少ない(口頭フォロー無し)ので、最後になって問題が発覚する場合が多いと感じます。

このような悲劇を無くすため、
メッセしたら極力口頭フォローをする、とする事で、円滑に仕事が進められるではないかと思っています。

あなたのまわりの「コミュ障」な人たち (ディスカヴァー携書)

あなたのまわりの「コミュ障」な人たち (ディスカヴァー携書)