SublimeText と atom(正式リリース前のバージョン)を比較した記事が人気なので、今回は正式リリースされたバージョンで速度と挙動を確認してみようと思います。ついでにBracketsも比較してみます。
はじめに
バージョンの確認
atom
正式リリースされてバージョンが1.0.0になった。ついに俺たちの時代が来たようだな
Sublime Text
Brackets
検証環境
機種 | iMac Retina (Late 2014) |
---|---|
CPU | Intel Core i5 3.5 GHz |
メモリ | 32G (1600 MHz DDR3) |
ストレージ | 1TB Fusion Drive (SSD + IDE) |
グラフィックス | AMD Radeon R9 MX290X 2048MB |
前回と環境は同じです。
前提事項
比較計測する作業毎に一旦エディタを終了し、メモリを開放してから計測しています。
その他
前回よりGIFアニメが多いので、このページはちょっと重たいかもしれません。メンゴメンゴwwww
置換速度
1000行の一括置換
atom (正式リリース版)
みたかよこの速度!!前の記事で散々atomをコケにしてたよな!?どうよこの速度!SublimeText大先生はついに引退する時が来たようだなwwwwクッソ老害なネィティブアプリwwwwプププwwww
Sublime Text v3
うーむ、確かにatomは速いな。この進歩は正直驚いた。これがatomの本来の力なのか。(react.jsはもう使うのやめたそうな)
Brackets v1.4
Atomより早いけど、Sublime Textよりは遅いか。
1万行の一括置換
では次は行数を10倍にしてみます。
atom (正式リリース版)
・・・・・
いや、1万行を一括置換する奴なんていねーし。
負けてねーし。
※ アラート表示に処理を続行してみましたが、数分待っても置換が完了しなかったので中断しました。
Sublime Text v3
1万行くらいじゃ遅くならないな。
面白みに欠けるから次は100万行いっとく?
Brackets v1.4
Atomみたいに途中で諦めないけど、これは実用的ではないな・・・
100万行の一括置換
atom (正式リリース版)
は?100万行?誰がそんな一括置換すんだよ。そんな処理linuxとかサーバ側でやれって。頭おかしいだろお前。俺はやらねーからな。アホくさ
Sublime Text v3
SublimeTextに悲鳴をあげさせるつもりだったが、マジでこの速度で100万行の一括置換できちまったよ・・・iMacのマシンパワーを使ったとはいえ、ローカル環境でこんな置換できんのか

やっぱり中々メモリを消費しますね。
Brackets v1.4
無理でしたごめんなさい・・・
Undo速度
1000行のundo
置換だけでなくアンドゥも見てみます。
「テキストエディタ」→「text editor」を置換した後、それをundoしてみます。Command + zでundoしています。
atom (正式リリース版)
実用的な速度だぜ。
Sublime Text v3
この比較はあんまり意味ないかな。
面白みに欠けるからまた100万行いっとく?
Brackets v1.4
流石にこれは問題無いな。
100万行のundo
atom (正式リリース版)
ご自慢のネイティブアプリの力とやらを見せてみろよ。俺が見届けてやるよ
Sublime Text v3
100万行のundoもこの速度でできたが、あんまりストレージをいじめるような処理をさせたくないな
Brackets v1.4
ごめんなさい無理っす
起動直後のメモリ消費量
atom (正式リリース版)
ver 0.196.0の場合
v1.0.0の場合
ついにatomヘルパーの応答なしが解消され、メモリ消費量も減っているな。進歩しているな。
Sublime Text v3
前回の比較からバージョンアップしてないから、変わらず、といった感じだ。
Brackets v1.4
Atomより少しメモリ消費量少ないかな。v8、というかnode.jsを内蔵してるので、atomと同様にhelperさんがいるな。
大きめのファイルオープン
12.2MByteのファイルオープン
atom (正式リリース版)
文字化けしてるのは許してね。しかしついに12.2MByteのファイルもオープンできるようになったわ
Sublime Text v3
おおお?ファイルオープンはatomの方が速いのか?
ではまた100万行いっとく?
Brackets v1.4
どうやら16MByteまでしか読み込めないようですね。
100万行、145MByteのファイルオープン
「こんにちはテキストエディタさん。こんにちはテキストエディタさん。こんにちはテキストエディタさん。」
と書かれた行を100万行を書き込み、拡張子を.txtで保存し、それを読み込んでみます。
atom (正式リリース版)
atomちゃんはね、今糖質制限中なの。こんな糖質の高いファイルは食べないってさ。
Sublime Text v3
あら?なんか一瞬で100万行・145Mが読み込めたな。csvの時と全然速度が違うな。csvの時は余計な処理でもしてるのかな。
Brackets v1.4
無理っす
その他の機能
- asciiコードの表示
- 矩形選択
- 「ファイルを保存しますか?」
- バージョンアップ時の警告
これらについてはver 0.196.0の時と挙動に違いはありませんでした。
真面目で不真面目な話
なんだかatomを煽っているのか褒めているのか解らない記事になってしまいましたね。ついに正式リリースされたatomですが、1ファイル1000行くらいで収まるくらいの使い方しかしない人には最高のエディタであると思います。atomの挙動を見ると大体5千〜1万行くらいで音を上げる感じなので、その程度では満足できない方はSublimeTextを使えばいいと思います。
それにしてもSublimeTextが100万行の操作ができてしまったので、ちょっと驚きました。これがネイティブアプリのパワー(というかiMacのCPUとフュージョンドライブのパワー?)なのかもしれませんね。
BracketsについてはパフォーマンスはAtomよりほんの少し上程度です。エディタとIDEの中間のようなもので、標準でLivePreviewやjavascriptの補完やデバッグが可能になっています。UIが綺麗でフォントもかなり綺麗に描画されている点も見逃せません。Sublime Textほどガチで使わないんだけど、ちょっとリッチなIDE風なエディタがいい、という方にピッタリなんじゃないでしょうか。
今後ですが、パッケージは圧倒的にatomの方が増えていくでしょうし、開発体制的にもatomはGithubとプルリクによってどんどん小さな進化を繰り返していくと思います。しかしGithubのページを確認すると、issueの数に対してプルリクの数が少ないんですよね。。。
これってどういう状況なのでしょう。「プルリク?しらねーよ。速くお前らで直せ。あ、でもissueは挙げさせて貰うけど」という、まさに私のような「ソフトを利用するし煽るけど開発に協力する気がないクズ勢」が多いのでしょうかね。
今回の正式リリースでやっとスタートライン立てたと思うので、今後のatomの動向も追っていきたいと思います!
やるお「動向は追うよ?でも俺はSublimeText3使うよ」
やないお「やっぱお前クズだわ」

Atom実践入門──進化し続けるハッカブルなエディタ (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 大竹智也
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/07/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る

- 作者: 黒田努
- 出版社/メーカー: 株式会社オイアクス
- 発売日: 2016/06/06
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る

Web制作者のためのSublime Textの教科書 今すぐ最高のエディタを使いこなすプロのノウハウ
- 作者: 上野正大,杉本淳,前川昌幸,森田壮,こもりまさあき
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る