文系プログラマによるTIPSブログ

文系プログラマ脳の私が開発現場で学んだ事やプログラミングのTIPSをまとめています。

お客さんは何故納品直前・直後に大量に追加要件を出すのか

誰もが思う謎の行動、気になりますよね〜


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プログラム開発では定番の、納品直線、直後の機能追加・変更要望の嵐の話です。
私が経験したプロジェクトでは90%以上の確率で、以下を経験しています。

  • 納品1週間前に、検索軸の追加レベルの大きな仕様変更が来る
  • 納品後、機能変更依頼が大量に来る
  • redmineのチケットの優先度が全部「今すぐ」になる

必ずといっていいほど、納品後1ヶ月間はお客さん側が急にバタバタし始め、「やっぱこうして!」「やっぱああして!」といい始めます。
何故こうなるのか。怒りを抑えて冷静に考えてみます。
※ webアプリケーションの場合の話です

検収期間は適切か

どんなに悪くても1ヶ月は検収期間があるスケジュールにしています。
毎回思いますが、この1ヶ月の検収期間、お客さんは絶対検収してないよなあ・・

動く状態のアプリを見せる時期は適切か

通常の開発であれば、ステージング環境を容易し、それを納期前(1ヶ月以上前)にお客さんに見える状態にします。納品直前に画面を見せている訳ではないのです。
まともなフィードバックも来ます。

デザインしか見ていないのではないか

機能的に使いやすいか、等の機能に関するフィードバックがきちんと来ています。

画面を見て要件が満たせているかを確認する人は正しいか

お客さん側の品質管理部長とやらがワーワー言っている訳ではなく、現場の責任者の方に画面を確認してもらっています。

要件確認の担当者が多忙過ぎないか

メールやTELでは質問対する解答が合っているので、理解はしているはずです。

こんな感じで、担当者とのやりとりは特に問題は無いはず。しかし納期直線・直後の要求変更は必ず大量に出ます。
redmineでタスク管理をしていますが、チケットの優先度は95%が「今すぐ」で、残りの5%は「急いで」です。

これじゃあ優先度が無いといっているのも同然で、お客さん(担当者)もこの状況は把握しているはず。
憶測ですが、担当者の上司・役員が大風呂敷を広げたがり、担当者の方も困っているのでしょう。

上司からの無茶な命令で担当者さんのリソースが限界に達し、不安も積もり、神経過敏になっているのでしょう。
酷い時は10分おきに電話で質問・確認をしてくるのです。事前に丁寧に説明をしているにも関わらず。

これらを考えてると、お客さん側の担当者と、担当者の上司のスケジュール間・要件が合ってない事が、納品直前・直後にバタバタする原因になっているのではないでしょうか。
ではどうすれば解決できるのか。

動く状態のアプリを見せる相手に担当者の上司も含める

とすると、効果はあるかと思います。実際いくつかのプロジェクトではその作戦で多少被害は抑えられました。

redmineについては、納品直前・直後は高確率で優先度が意味をなさなくなるので、優先度の「定義」は、「今日中」は本日中、「急いで」は1営業日後まで、といったルールを事前に作っておくとよいです。
そうしないと本当に先にやるべき事が大漁の要望チケットで埋もれてしまいます。