気温低い季節は乾きませんよね〜
さて、季節は冬になり、急激に気温が低下してきましたね。
ここ最近洗濯物が異様に乾きにくくなっていると感じませんか?
普通に考えれば、夏と比較して冬の方が乾燥しているのだから、乾きやすいのでは?と考えます。
しかし違うのです。
冬場に洗濯物が乾きにくい理由
乾きやすさの鍵は 飽和水蒸気量にあります。
飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)a(T)[g/m3] は1m3の空間に存在できる水蒸気の質量をgで表したものである。容積絶対湿度、飽和水蒸気密度ともいう。これは温度T[℃]が小さいと小さくなる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%BD%E5%92%8C%E6%B0%B4%E8%92%B8%E6%B0%97%E9%87%8F
なんだか難しい計算式がありますが、要は、
- 気温が高いと空気が水分を含める量が多い
- 気温が低いと空気が水分を含める量が少ない
という事なのです。
水分含有量が多い空気の状態では、水分を含んだ洗濯物の乾きが速いのです。
この水分含有量は気温が高い程多くなるのです。
従って、気温の低い冬は最も乾きにくく、気温の高い夏が最も乾きやすい環境になります。
よく考えがちな乾燥している程洗濯物が乾き易いというは間違いなのです。
冬場に速く洗濯物を乾かす方法
以下に上げる方法の共通点として、気温が高い場所で乾燥させるのがポイントです。温風を当てたり、室外より気温の高い室内で乾燥させる事で、飽和水蒸気量の上限が挙がり、洗濯物が乾燥する速度が上がります。
浴室乾燥機を使う
乾きにくい原因が「気温が低い」であるなら、温風で乾かせる浴室乾燥機は乾燥させる方法の1つとして考えられます。
浴室乾燥機を使うメリットは以下の通りです。
- 浴室乾燥設備があるマンションは多い。
- 洗濯ハンガーを使えば大量に干せる。
- シワが付きにくい状態で干せる。
デメリットについては、以前以下の記事を書いたので、合わせてご覧下さい。
【驚愕】浴室乾燥機の電気代、知ってますか?【卒倒】 - 文系プログラマによるTIPSブログ
洗濯機の衣類乾燥機能を使う
洗濯機には、乾燥モード、所謂衣類乾燥機能が内蔵されているものがあります。
この乾燥モードを使うメリットは以下の通りです。
- 手間がかからず楽。
- 最近の衣類乾燥機はシワがつきにくくなってきている。
- 生乾きの匂いがつきにくい。
しかしこの乾燥モードにも以下のようなデメリットがあります。
- 電気代が高い。
- 乾燥モードのある洗濯機が高い。
乾燥モード付きの洗濯機って、ワンルーム向けの洗濯機ではほとんど無いんですよね・・・
主にドラム式洗濯機等にしかついてません。
そして電気代も問題です。
価格.comで2位の「BD-V5500」を例にすると、この機種の乾燥モードは約840Whとあります。
http://kadenfan.hitachi.co.jp/wash/lineup/bdv5500/spec/index.html
840Wとした場合、電気代はそれぞれ以下のようになります。
稼働時間 | 1日の電気代 | 1ヶ月の電気代 |
1時間 | 18.48円 | 554円 |
2時間 | 36.96円 | 1109円 |
3時間 | 55.44円 | 1663円 |
衣類量にもよりますが、乾くまでに2〜3時間かかるとしたら、
1ヶ月に1000〜1500円くらいかかる
事になります。ドライヤー以上のワット数なので、注意が必要になりますね。
室内でサーキュレーター・扇風機を使う
浴室乾燥機と洗濯機の乾燥モードが共通して電気代が問題だったので、電気代がかからないサーキュレーターと扇風機を使う方法もあります。
両者とも恐ろしく電気代が安いのはご存知でしょうか。
以前以下の記事で両者の電気代をまとめたので、合わせて御覧ください。
扇風機・除湿機で洗濯物を乾かす場合の電気代知ってますか? - 文系プログラマによるTIPSブログ
サーキュレーター・扇風機を使う場合のメリットは以下のとおりです。
- 電気代が安い。安すぎる!
- 目の届く場所に干す場合が多く、乾燥具合を確認し易い。
- 空気が循環するので飽和状態の水分を室内から追い出せる。
デメリットは以下の通りです。
- 乾かすのに失敗すると生乾きの悪夢が・・・
- 人によって柔軟剤の匂いで気分が悪くなる場合がある。
- 室内のホコリが舞う。
ここ最近ダウニー等の香りが強い柔軟剤によるスメハラ(スメルハラスメント)が問題になっています。
私は柔軟剤の香りでリラックスできるのですが、気分が悪くなる場合があるようですね。
部屋中に香りが立ち込めるので、匂いに敏感な方は注意しましょう。
効果的な合わせ技
冒頭の気温が上がると飽和水蒸気量が増える点を最大限利用し、且つ電気代も抑え、生乾きの悪夢を減らす方法があります。それは・・・・
エアコンを付けてサーキュレーターを回す
のが最強です。
エアコン(暖房)は、室内の冷気を室外に追い出す方式なので、飽和水蒸気を室内に貯めこませない効果が有り、且つ室内の気温を上げる事ができます。更にサーキュレーターを使う事で、効率よく室温を上げる事ができ、更に室内の空気を循環させる事ができます。
サーキュレーターの電気代は激安ですが、エアコンはどうでしょう。
ダイキンの「うるさら7 Rシリーズ」では、暖房は450Wとあります。
450Wの場合の電気代はそれぞれ以下の通りです。
稼働時間 | 1日の電気代 | 1ヶ月の電気代 |
1時間 | 9.9円 | 297円 |
2時間 | 19.8円 | 594円 |
3時間 | 29.7円 | 891円 |
大体2時間干すとした場合、月594円ですね。サーキュレーターが40Wで2時間使用で月50円なので、計650円です。浴室乾燥機や衣類乾燥機より大分安くなりましたね。
更に、冬場はエアコンをつける事が多いので、ついでに洗濯ものを干せば節約につながります。
エアコンの代わりに石油ファンヒーター等も候補に挙がりますが、石油代が高騰したり、石油の購入が面倒だったりするので今回は比較していません。
最後の手段、素直に天日干し!
最後の手段として、素直に天日干しする!
冬場の天日干しのメリットは以下の通りです。
- 干すための環境が揃っている。(洗濯竿や洗濯ハンガー)
- 電気代がかからない。
デメリットは以下の通りです。
- 乾くまで恐ろしく時間がかかる。
- 雨の日は干せない。
- 柔軟剤の香りがほとんど飛んでしまう。
冬場は朝干して夕方取り込もうとしてもまだ湿っている事がある程時間がかかります。
天候の影響を強く受けるので、干せない日もあります。
そして柔軟剤やアロマジュエル等の香り付けビーズの香りもほとんど飛んでしまいます。
3時間かける場合の電気代比較
2時間だと乾き切らない場合が結構あるので、3時間を基準にそれぞれの電気代を計算してみます。
乾燥方法 | 1日の電気代 | 1ヶ月の電気代 |
浴室乾燥機 | 89.1円 | 2673円 |
衣類乾燥機 | 55.44円 | 1663円 |
サーキュレーター | 2.64円 | 79円 |
サーキュレーター+エアコン | 2.64円 + 29.7円 = 81.64円 | 79円 + 891円 = 970円 |
天日干し | 0円 | 0円 |
冬場の衣類乾燥はかなり手強いので、それぞれのメリット・デメリットを考慮して干しましょう。
特に電気代はきちんと把握していないと後で地獄を見る事になります・・・