久しぶりにコメント色々見て皆の意見・考えを少しだけまとめてみましたよ〜
最近何かと話題の株式会社アクシアの以下の記事が賑わっています。
axia.co.jp
この記事を読んで、記事自体の感想よりも、ブコメの反応が面白かったので少しまとめてみます。
ブコメの意見
否定的な意見
- 家庭を持つと勉強の時間は取れないので、それは職業としてまともではない。
- エンジニアは皆家で勉強しているイメージが嫌い。
- プライベートな時間を勉強に費やして人生楽しい?
- 技能はスキルと比例しないし、勉強する人が優秀とは限らない。
- 勉強しても給与も評価も上がらない。
- プライベートで勉強しないと食べていけない、プライベートで勉強した結果が評価に繋がらないのはNG。
- 業務に関連のある事をしている時間は労働時間と認められ、労働時間外の事で待遇を変えるのは違法。
- プライベートまで口出しされたくない。自分の人生を謳歌したい。
- 出世したい人だけ勉強すればいい。
- 皆が皆プライベートで時間があるわけではない。
- 努力は実らない。費やした時間=結果ではない。
- 成果さえ出せるなら勉強しているかは不問。
- 勉強したら給与が上がるとは限らないのが今の不況。
- 勉強したくないからリーダーとかやらせないで。
- 業務時間内に勉強させろ。
- サビ残しろと言っているのと同義。
- 会社が求めるもの以外を勉強して競合他社に行くが、いいのか?
- 勉強しているやつのマウンティングがうざい。
- 毎日終電残業なのに勉強する時間なんて無い。勉強してもどうせ陳腐化する。
- 勉強するのは構わないが会社に言われたくない。
- 日本は勉強する優秀なエンジニアへの給与が少ない。
- 他人の業務時間外活動に口を挟むエンジニアはブラックである。
- 勉強なんてさせないで個人事業主と契約しろ。
- 面白い仕事なんてあるわけがない。
- サラリーマンなんだから業務時間内で完結すべき環境を会社が用意すべき。
- 家庭を持ったらエンジニア終了?
- 勉強を強要してはいけない。
否定的な意見で目立ったのは、「家庭を持つと勉強する時間は取れない」「勉強しても給与に繋がらない」という意見でした。
肯定的な意見
- 会社は従業員が自ら勉強し易い環境を作った方が結果として全体のパフォーマンスは上がる。
- 勉強が評価され、スキルマッチングするならば、それは正しい。
- 十年後も使える社員を増やした方が会社的にお得。
- 体を鍛えるのと同じ。短期的にやらなくていいけど、長期的にはやった方がよい。
- 勉強によって生じた待遇差は意欲に繋がる。
- 管理職だから勉強不要と考えていると炎上する。
- ある程度スキルが付けば勤務時間内に勉強時間が取れる。
- 2〜3年先の需要を見越した勉強をすると強い。
- 知識産業は基本的に勉強が必要。だが会社は勉強を強要できない。
- 会社に言われて勉強するのではなく、自発的に学んでこそ意味がある。
- 業務外で勉強している人は、勉強しているという間隔ではなく楽しんでいるだけ。
- 勉強だけでは駄目で実務経験が無いと給与は上がらない。戦略を立てて勉強をしていく。
- 資格取得は会社が支援した方がよい。
- 勉強したくない・できないならエンジニアではなく旧態依然な企業にいくべき。
- 日進月歩の業界では勉強好き以外は不幸になる運命。
- 通勤時間に育児はしてないから、勉強はできるよね?
- 結果が出れば何でもいいが、勉強した人の方が結果が出やすい印象。
- エンジニアはサイヤ人と同じ。戦闘力が高いものが伸びる。
- 別に勉強しなくてもいい。その代わり給与は据え置きで、知識が陳腐化しても誰も助けてくれないだけ。
肯定的な意見で目立ったのは、「知識産業なのだから勉強は必要」「勉強が苦な人は向いてない」という意見でした。
皆が会社に求めているもの
否定的な意見を裏返すと、それは皆が求める理想の会社だと仮定すると、以下のようになるでしょうか。
- 会社は子育て中の従業員をサポートし、評価する。
- 業務時間内に勉強してOK。
- 会社は従業員に対して勉強しろ等と言わない・強制しない。
- 勉強している人としていない人で差をつけてはいけない。
- 会社は従業員が努力せずとも済むように環境を整え、勉強する気になるよう教育をすべき。
- 勉強した分だけ評価に繋げなくてはならない。
私の意見
誰も聞いてないとは思いますが、私の意見を書いてみます。
勉強しない事は一切のマイナスにはなりませんが、勉強をするとプラスになります。減点方式ではなく、加点方式です。会社は従業員に対して一切業務時間内外の勉強は求めません。勉強しなくても怒られませんし、評価も給料も下がりません。しかし、もし業務時間内外で勉強する人がいれば、それは加点します。業務が問題無く完遂できるのであれば業務時間内に何時間勉強してもOKです。しかし、その勉強が結果に繋がらない場合は残念ながら加点できません。
以上が私の考えです。
減点方式で発破をかけるよりも、加点方式にして「アイツ、俺より遥かにいい待遇じゃないか!もしかして俺、マズイ?」と思わせた方がいいと思っています。それに、加点方式であれば、子育て中の期間だけは勉強よりも育児に注力したり、介護に専念する事も可能になるので、従業員の選択肢の幅が広がります。
私は、勉強するかしないかは、その人が人生の中で何にウエイトを置いているかによって決まるものだと思っています。
例えばお金・好奇心にウエイトを置く人なら勉強をする傾向が強いでしょう。趣味にウエイトを置くなら、勉強はせず仕事は無難にこなすだけでしょう。どちらが正解でどちらが不正解というものではなく、その人が何を得て、何を捨てるかが人によって異なるから、勉強する人としない人が出るのだと思っています。
趣味にウエイトを置いている人に「勉強しろや」と強制しても全く勉強してくれないし、好奇心やお金のために勉強する人に「勉強しなくてもいいよ」と言っても勝手に勉強します。それを逆転させる事は無理ではないでしょうか。
雑感
個人的にブコメで驚いたコメントは「勉強する人としない人で差をつけてはいけない」でした。中々のパワーワードです。もし差をつけてはいけないのなら、出世の概念も無く、上司という概念も無く、昇給という概念も無くなりそうですね。そうなると、ビルゲイツやスティーブジョブスといった偉人の存在も全否定して、人類みな平等、人の上に人を作らず、を望んでいるのかな?と、疑問に思ってしまいます。
あと、ブコメの中に「業務時間内に勉強させろ」という意見は私も賛成ですが、人間を甘く見ているのではないかと思います。人間は凄まじく怠惰です。自ら進んで勉強する人って相当少ないです。それが仮に業務時間内であっても、です。
勉強を楽しいと感じる事ができる人は少ないし、仮に一部は楽しくても辛い部分は必ずあるので、必然的に勉強は苦痛を伴う場合が多いと思います。苦痛を伴うのに業務時間内なら勉強する、というのはちょっと信じられません。そういう人もいると思いますが、絶対数は少なそうです。
本来ならばそういった大多数の怠惰な従業員に対し、まるで人気の塾講師かのように皆のやる気を出させるようなコーチングができればいいのですが、残念ながらそれはハイレベルなスキルが要求されます。そこまでいかないにせよ手厚い教育はすべきですね。しかしそれには大きなコストがかかります。そのコストを払える企業は体力があるか、教育を重要視している企業のみであり、中々お目にかかれません。
そういった中々存在しない会社に希望を抱いても捗らないので、まずは自分が人生に何を求めているのかを今一度考え、その結果勉強が必要ならば、会社や自分の利益に繋げるためにどう努力したらよいのかを勉強し、それを実践していく事で、向上させていくしかないと私は思っています。
難しい話のように聞こえはしますが、実は裏を返せば、サラリーマンで自ら勉強する人は少数派なので、少し勉強するだけで、有象無象の凡人ゾーンを簡単に超える事ができるのでは?と思っています。これって勉強する人から見たら大チャンスですよね。ちょっとした勉強をするだけで簡単に差をつけられるのですから。